饅頭屋支店

ほぼ備忘録

11/27 ひとりしばい ラルスコット・ギグの動物園 感情の吐き出し

ひとりしばい ラルスコット・ギグの動物園 見てきました。


見て帰りの電車ですぐ感想を打ち込んでいる。この感情を出力しておかないと今にも泣きそうで、感情のメーターが振り切っていて耐えられない。見にきて良かった、本当に、私が見たかったものが感じたかったものがそこにはあったから。


弱虫な虎の幼少期から始まり、森の小さな虎が動物園の人気者になるサクセスストーリーかと思えば、舞台設定は戦時中で 人気者になったその日に幸せはふと潰されてしまって、自分を育ててくれた人さえ見捨てて逃げてしまう臆病なガラが最後にはチョズの言葉で愛を貫くわけで 強さだなあ開演前アナウンスから世界観が作られてていい話でした。舞台設定の背景とか、その辺も気になるな〜動物視点なので人間の話があまり出てこなかったので。


昔から言ってるのだが明るくて優しいお兄さんをやりがちな佐藤さん、私が好きな芝居はグズグズに悩んで落ち込んでる表現なんだよどれも好きだという前提は置いておいて

弱虫で臆病で、自分より小さい生き物にも勝てない、プレッシャーにも弱い、そんな役をやってくれてるのが私は嬉しかった。最初のうちはうめ〜〜〜!!やっぱこういう芝居めちゃくちゃ上手いんだよな?!わかるか人類!って思ってた。思ってたけど途中から周りのお客さんなんて全然見えなかったし芝居がどうこうとか考える余裕はなくって、声で震える会場と表現したいものを表現してる芝居に圧倒されて境目がなくなったように世界に飲み込まれて、周りの拍手で現実世界に戻された感じがして、久しぶりの感覚にたまらなくなった。もう何回か見たら表現の話が出来るような気がするが到底今は無理だ。


とある雑誌で、演じるということはそのキャラクターを生きることだと言っていたけどまさにその人生を終えて別れを惜しむ佐藤さんにガッと現実に戻されて、照明も音楽も衣装も、全てこの人のために用意されて佐藤さんの表現でこの場が支配されていたんだと理解した時に突然涙が止まらなくなって(この時突然すぎて隣の人に驚かれた)見にきて良かったと思った。この体験はそうできない、本当にそう思う。


劇場の柿落としで、主演で、その場に立ち会えたという事実が押し寄せてきてファン心理としてもぐちゃぐちゃになってきてしまい今この感想を打ちながらもはやこれは感想ではなく感情では?となっている。話の内容なんて書いてられるか!とりあえずこのめちゃくちゃな感情を吐き出させてくれ!


衝動で生きてるし、歯が痛くてひどいし、月曜日の仕事量は死んでるけど推しは万病に効くのでハッピーになりました。ありがとう。円盤を明日見たい。見に来てよかった!推しの表現に飲まれて感情を揺さぶられるのが大好きだから、楽しかった。